二月と言えば・・・


名前調べたけど わかんなかった
ムクドリだと教えてもらった!@感謝<(_ _)>)
でも ちらっと見た時に桜文鳥に見えた
で、その思い出話でも書いてみるかと(笑)

小学5年の時に母が桜文鳥のヒナをつがいでペットショップから買って帰ってきた
母は無類の動物好き。転勤に差し支えないようにと、十姉妹、インコ、リスを何個ものカゴで飼っていた
桜文鳥も その仲間入りをしたわけだけど、スポイドで餌をやる係は私
日に日に羽根やクチバシの色が綺麗になるのが嬉しくてたまらなかった
名前は母が勝手にオスには「ギャー太郎」メスには「ギャー子」とつけてしまった
ギャーギャー泣くからと凄く安直な付け方

そのギャー太郎。たぶん桜文鳥のなかでもかなり賢い方だったと思う
この子が一番好きだった
私の周りから離れようとせず、家の中も外に遊びに行く時もいつも一緒
良く遠くに飛んでいかないように羽根の先を切る話が有るけど、そんな事をしなくても全然平気
例えスズメに混じって飛んでいても、口笛を吹いて名前を呼ぶと肩に戻って来ていた
犬のような鳥だった(笑)

ギャー太郎が好きだったのがピアノ
私が練習してると飛んできて 人差し指にしがみついて離れなかった
どんなに動かしても・・・動かした方が好きだった
離れないどころか 曲と一緒にずーっと「ぐちゅぐちゅぴーぴー」歌いっぱなし
ノリノリで譜面台と手の間をぴょんぴょん移動しながら踊っていた
その横飛びしながらの歌いっぷりは絶品
それが面白くて、練習曲ではないテンポの早い曲を良く弾いていた
「遊ばないで練習しなさい!」といつも母の声が飛んできていた
まるで弟のような鳥だった(笑)

二月の寒い日
ギャー太郎の最期は突然やってきた
外で他の鳥のカゴの掃除や餌替えをしていた時
ギャー太郎は他の鳥達のカゴのまわりを自由に動き回っていた
リスのシッポにいたずらしてみたり、餌の林檎をつまみ食いしてみたり
目を離したちょっとした瞬間 後ろで音がした
ネコだった
その音はカゴが倒された音
振り返ってネコを追い払った時、カゴとカゴの間に倒れているギャー太郎を見つけた
そっと手の中に入れた
その小さな身体は血まみれだった
名前を呼ぶと頭を上げて私を見た
まだ 生きてる!
そのまま母に一声かけて急いで動物病院に走った
ネコの爪で腹を一撃、表面は縫合出来るが 中の内蔵までは元には戻せないとの事だった
保って三時間ほどだと聞かされ帰宅した
ずっと手のひらに載せたまま 何もせずに一緒にいた
目を時折開ける その時だけ話しかけた
そのまま 夜が明けた
医者が言った三時間なんて とっくに過ぎていた
子供心に「もしかして この子は特別だから死なないかも知れない」と思った
学校を休んでそのままでいた
その日の夕方 大きく目を開いて立ち上がろうとして動かなくなった
もう一回 目を開くかも知れないと待った
どうしても認めたくなかった 
父が帰宅して側に来る時まで そのままでいた
ギャー太郎を手の中から そっと取り上げてくれた
その後 ギャー太郎をどうしたのか聞いてない気がする

何をしても涙が出る三日間を過ごした
居ない 無くした 消えた 
そんな言葉が繰り返し頭の中に浮かんだ
生まれて初めて体験した悲しい別れだったと思う



それから何年も生き物を可愛がるという事を避けていた
可愛がれば 可愛がるほど 先に辛い事が待っている
それなら最初から始めない方が良い
大人になった今もその考えを少し引きずっているかも知れないと思う時が有る




桜文鳥とこの鳥を実際見比べたら全く違うのに、何故かギャー太郎の事を思い出しました(笑)
それだけ余裕が有った午後だったって事でしょうね
この鳥の名前 もう一回真剣に調べなきゃ!(笑)